6月17日(日)
いよいよ6月17日(日)レース当日です。
朝3時起床、ほどよい緊張感で、わりと落ち着いています。
身支度をしていると、妻が「これ、子供達から」と応援の手紙を渡してくれました。
ここの朝食はお弁当です。
3時から配ってくれるので、部屋で早めに頂きました。
ごく一般的な、幕の内弁当なのですが、ご飯のお代わりが出来ないのがちょっと残念(^_^;)
次回は、おにぎりを余分にかっておこう・・・
4時過ぎ、レンタカーでホテルを出発、車をレンタカー屋さんの駐車場に止めて、選手送迎バスに。
このバスは、選手しか乗れないので、応援バスに申し込んでいた妻とは、ここでしばしお別れです。
5時頃に、 スイム会場の「さんさん富江キャンプ村ビーチ」に到着。
天気は薄曇り、無風。
いつもは風になびいて、立てた竹竿が折れそうになっている旗が、今日はだらりと垂れています。
早速、最終の選手登録をして、ボディにナンバーリング。
これが、トライアスロンらしくていいですね(^^)
バイクを再チェック、空気を入れ、ボトルなどをセッティングします。
そして、バイクギアのセッティング、こちらにも補給食などを再度チェック。
そうこうしていると、後のバスで妻が到着。
だんだんスタート時間が、迫ってきて、緊張感も高まってきます。
6:30入水チェック
相変わらず、風もなく、海は波もなくすごく泳ぎやすそうです。
しかし、バイク・ランは暑くなるか??
スイムは、予想タイム毎に、青(1時間10分以内)・ 赤(1時間20分以内)・白(1時間0分以内)・黄色((1時間30分以上)のそれぞれのブイからスタートします。
今回、1時間10分以内が目標ですので、一番前の、青のブイからスタートすることに。
一度海に入って、青のブイまで試泳の後、浜に上がります。
6:58、まずエリートの選手が、スタート。
その後は、いよいよ私たち、一般選手の番です。
気合いが入ります。
去年のアイアンマンジャパンのタイムは、13時間43分でした。
で、今回は、だいぶ練習を積んできたし、
スイムを15分、バイク、ランを30分ずつ短縮して、12時間30分以内に完走したい、と思っていました。
実のところ、
スイム1時間10分、
バイク6時間30分、
ラン4時間30分の
12時間10分が目標、
もっと快走出来れば、ひょっとして12時間を切れるか?
なんて事も密かに(笑)
しかし、現実には、難しいかなぁとも・・・
去年は、どう考えても13時間はかかるなぁと思っていましたので、それでも大きな進歩です。
スイムスタート
さて、いよいよ、スイム、3.8kmのスタートです。
青のブイ前列外側から、思いっきりスタートしました。
なにせ、一番速いグループでスタートするので、まごまごしていると後ろに飲み込まれて大変なことになります(^_^;)
そんなことも全て計算済み、その覚悟で、ダッシュしました。
おかげで最初こそ、多少人とぶつかったりしましたが、例年より大きなバトルにも会わず、結構いい感じで泳げます。
最初の折り返しまで行った頃には、ほんとスムーズに泳げるようになりました。
アイアンマンジャパンコース図
(レースコース図です。)
スイムは、長ーい2辺を持つ三角形を2周。
2度折り返して、一旦陸に上がります。
スイム折り返し
この時のタイムが33分、沖合100m地点のブイからスタートしていることを考えると、1時間10分はぎりぎりのペースです。
陸の折り返し点で、水を取り、すぐ再び海へ。
2周目は、更に周りに人が減って泳ぎやすい。
まずまずのペースで2つのブイを折り返して、再度陸を目指します。
この時、ちょうど前にいいペースで泳いでいる選手がいて、後ろにピタリと付いて泳ぎました。
ところが・・・ふとヘッドアップして前を見ると、ずいぶんコースから外れています(^_^;)
慌ててコース側へ進路変更、しかし、折り返してからなんだか、なかなか前に進まないような気がします。
それでも、まあまあのペースで進んでいたようで、浜に上がったときに時計を見ると、1時間9分台です。
スイムゴールゲートの計測地点で、1時間10分11秒、146位
ほぼ予定通りに、スイムフィニッシュしました。
陸に上がっても、それほど足下もふらつかず、そのままトランジッションへ。
寒くて震えていた昨年と違い、今年は着替えもまずまずスムーズに・・・
と言っても、補給したりなんだかんだで、結構時間かかってましたが。
ヘルメットをかぶって、バイクエリアへ行くと、私のカテゴリーでは、ほとんどのバイクがまだ残っています。
気分良く、バイクパートへ。
予定通りに、スイムを終えて、いざバイク180.2kmのスタートです。
多くの声援に支えられて気合いが入ります。
風が無くて走りやすいのですが、晴れて、暑くなってきました。
走り出して、すぐ、足がすごく重く感じられました。
あれ?全然踏み込めない・・・
最初の頃は、比較的平坦なコースです。
おかしい・・・
ここで、ペースを落とそうか、どうしようか、一瞬迷ったのですが、このために5月は1000km近く乗り込んで来ています。
その練習を信じて、ガンガン行くことに。
しばらく走ると、まずまずのペースを維持することが出来るようになってきました。
富江から一旦、鬼岳の周りをぐるっと回って、福江市街地へ。
天気もよく、沿道には多くの人が応援してくれています。
声援に応えながら、二本楠へと続く山道へ。
50.6km地点の二本楠交差点を左折したところで、メーターをチェック、アベレージ30.5kmぐらい。
まずまずのペースです。
そのまま、新しくできた折口トンネルを越えて、大宝の折り返しへ。
応援バスに乗った妻が、ここでボランティアをしているはずなのですが、バスがまだ到着していないようです・・・
折り返して、対面通行を過ぎると、荒川へ山道が続きます。
今回はこのあたりが最もきつかったです。
荒川のエードを過ぎて、三井楽から岐宿へと美しい海を眺めながら(あまり楽しむ余裕はなかったですが)とにかく頑張って踏み込みました。
(写真は、宿泊したコンカナ王国が撮ってくれたもの)
岐宿から、107km地点の二本楠交差点へ来ると、ここから二周目です。
この時点で190位、アベレージが29.5km/hに少し落ちてました。
アップダウンのきついところを走っているので、仕方がないと言うか予定通りです。
再び、折口トンネルを越えて、大宝の折り返しへ。
エードでは、妻がボランティアしてました。
私は二周目ですが、なかなか来ないから心配したのでは無いか、と思います。
「予定通りやからー!」と声をかけて、荒川への山道へ向かいます。
荒川のエードで、預けていたスペシャルニーズバックを受け取り、しばし補給。
今回は、ヨモギ大福などを入れてました(^^)
ここで132kmです。
一息ついて、のこり50km程を頑張って走ります。
ほぼ予定通りに、二本楠交差点まで来て、ここからは、福江への帰路になります。
いよいよあと、10数キロ。
ところがここで結構きつい坂が待ってます。
うー、もうやめてくれー・・・って思いますが、頑張って踏んでいくしかないですね。
中央公園への最後の坂を上りきったら、いよいよバイクフィニッシュです。
結局バイクタイムは、6時間23分39秒(トランジッション含む)
バイクラップ290位、通過タイム7:33:50、通過順位238位でランへ。
予定より6分ほど貯金が出来ました(^^)
バイクフィニッシュ→ラン地点の、五島中央公園では、応援バスで一足先に到着した妻が待っていてくれました。
「おう!予定通りやろ!」とえらそうに声をかけます(^_^;)
テントでランパンに着替えて、ランスタート。
暑いのでたっぷり水分を摂って、42.2kmのランに入ります。
行ってきまーす!
長いレースも、後4時間半から5時間ほどで終わる予定です。
それにしても暑い、足がなかなか動いてくれません。
公園の外周を折り返して、坂を下って行き、空港滑走路横の折り返しへ。
このあたりは、わりと楽なコースなのですが、やっぱりスピードが上がらない。
キロ5分半ぐらいから6分ペースです。
そのまま、全然ペースが上がらず、鬼岳の外周道路へ。
暑くて、暑くて、エードステーション毎に、水を頭からかぶって、氷を帽子の中に入れて、走ってました。
そうこうしながらやっと13km地点の先、塩津エードステーションまで来ました。
ここでは、前日のBBQを主催して下さったSさん達がボランティアで応援してくれています。
供達が、水をかけたり、渡したりしてくれ、ほんと元気づけられました。
15km過ぎからは、どんどんペースが落ちてきて、キロ6分半ぐらいになってきました。
とても4時間半で走れるペースではありません。
この調子で落ちていけば、また5時間やなぁ、やっぱり今年も、ランはダメか・・・
と、悔しいような、情けないような気分になりながら、それでもこの日のために練習してきたんだからと、気持ちを強く持って走り続けます。
武家屋敷通りを抜けて、2周目、国道へ出たところで、先回りしていた妻が待っていました。
「ランのペースが上がらん、ゴールは7時半頃になりそうや」
と、ちょっと情けない報告(T_T)
それでも、いつもなら、30kmを過ぎるとどんどんペースが落ちてくるのですが、今回は確かに遅くはなってるんですが、まだ走れてます。
やがて、2度目の塩津エードを過ぎ、35kmを過ぎても、キロ7分ぐらいでは走れました。
とにかく集中して、気持ちを切らさず、やっと2周目を終え、商店街交差点から、お城の方へ向かう道へ。
このあたりは、ずっとたくさんの応援があって、 ペースが上がります。
城の周りをぐるっと回って、カンパーナホテル前の交差点、アイアンマンジャパンのネオンが輝いています。
ここを左折すると、ずらっと並んだ応援が「おかえりー」と声をかけてくれます。
あと、数百メートル。
壕前から、お城への入り口を入って、フィニッシュロードへ。
声援、ウィットさんのアナウンスが大きく聞こえます。
12時間以上かかって走ってきた226.2km。
長い1日がようやく終わろうとしています。
ランのタイム、4時間44分55秒ラン順位321位
フィニッシュタイムは、12時間18分45秒
(掲示の時計は、エリートスタートから動いてます)
総合262位 年代別(45~49歳)27位でした。
ランのタイムは、少し悪かったですが、速ければ12時間10分、おそらく12時間半ぐらいと思っていた予想通りのレースでした。
ロングトライアスロンで、そんな予定通りのレースして面白いか?
と言う気もしないではないですが、自分の力を過大評価も過小評価もせず、的確につかめていたと言うことだと思っています。
ハワイはだまだ遙か彼方です。
まずランを、もっと走り込んで速くしないといけないし、バイクも6時間を切るようにしないと、、、
などなど、課題も具体的に浮かび上がりましたし、とにかくいいレースが出来てほんとうれしかったです。
今回、天気がよかったこともあり、沿道には、バイク・ランともずっとたくさんの人が応援してくれ、すごく力づけられました。
そして、応援バスに乗り、先々で応援してくれた妻には、心から感謝したい(^^ゞ
ゴール直後の疲れ果てた顔、総合16位に入った、エージの強豪湯尻さんが撮ってくれました。
最初から、最後まで目一杯自分の力を出し切れて、心地よい満足感に浸りながら、会場を後にしました。