【大会前日】
伊勢志摩トライアスロン大会前日の朝、私と息子達のバイク3台をラックに載せて一路伊勢志摩へ出発しました。
午後2時から行われる選手受付に何とか間に合いましたが、会場となる合歓の郷の広さに全員驚愕です!
受付の後、バイク車検が行われましたが、私のバイクも含めてDHバーは参加不可との指摘があり、
大会事務局発行の募集要項「エアロバーは許可(ギア シフトレバー装着は許可)」の文面を提示することで
急遽DHバーは許可となりました。ちょっとドキドキしましたが募集要項を持って行って良かったです。
予定されていたバイクコース試走は雨のため中止となりましたので、車に息子達を乗せてコースチェックしましたが、
アップダウンの激しさ、カーブの多さに全員唖然!
バイクコースは軽快に駆け抜けるつもり予定でしたが、急遽安全第一で転倒しない作戦に切り替えました。
その後、ホテルに戻ってレースギアの準備です。
応援団(妻、娘、孫たち)は温泉に入っていたので、部屋で一人パッキングされていたギアを一つ一つ出し、
レースのイメージを組み立てながら、トライ アスロンに没頭していた20年前にタイムスリップしたような気持ちに
浸っていました。
あの頃、小学生だった子供達も家庭を持ち、その孫と一緒にこうやって 再びトライアスロンレースに出かけられる
ことに幸せを感じると共に、感謝の気持ちで一杯になりました。
その日(大会前日)は次女の誕生日でしたので、夕食後みんなでバースデイパーティをしました。
【大会当日】
大会当日は前日の雨が嘘のような、まぶしい日差しがホテルの窓から差し込む晴天となりました。
朝食バイキングの後、私たち選手3名はバイクでトランジションエリア(海辺)へ、そして応援団10名は
フィニッシュ地点(山の中腹)へ出発しました。
トランジションエリアで少し時間がありましたので、バイクコース(4.5km×4周回:18kmコース)の1周だけバイクで
試走して、前日車で通ったよりも「なんとかなるかも」という感じを受けました。
【スイム】
ウェットスーツを着ていよいよスイム会場へ入りました。350m先に見える黄色いブイが久しぶりの緊張感をあおります。
トライアスロン初めての息子 達はかなりドキドキの様子でしたので「バトルは出来るだけ避けるように」とか「苦しくなったら
平泳ぎで良いから」とアドバイスを与えました。
午前10時、息子達が第一ウェーブと共に白いキャップでスタートです。
2分後、私は緑のキャップで第2ウェーブでスタートしました。
バトルを避けたつもりだったのですが、何故か団体さんに囲まれてボコボコにされそうになりました。
【バイク】
スイムを終えてトランジションに上がると息子がスイムから上がってきたのが見えたので、チャチャッとウェットスーツを脱いで
息子より先にバイクス タートしましたが、いきなり強烈なアップダウンが続きます。
2周回目の時、前を走っていた選手がコースアウトし、その反動でコース内側に頭を向けて転倒し ました。
下りの一番底地点でしたので、おそらく40km/hだったと思うのですが、なんとかかわすことが出来ました
(20数年前の珠洲大会では同様なケー スに巻き込まれて救急車で搬送、リタイアを余儀なくされた苦い経験があります。
今回はその経験を生かして下りでは余分に車間距離を開けていたのが功を奏し たと思います)。
バイク3週目の登りで息子に追い越されてしまいました。追い越された後も息子の背中を見失わないようにと必死でこぎますが
徐々に距離が離れていくのがわかりました。
【ラン】
ヘロヘロ状態でバイクをフィニッシュし、最後の種目ランコースへ出たときは「この足はヨッパライか!?」と思うくらい、
もつれながら走っていました。ラン・コースはバイクコースの一番きつい部分だけの2回周ですのでフラットな部分はほとんどありません。
ラン1周を終えた頃からようやく普段のランニングフォームに戻り始めて、「これなら息子に追いつけるかも」と思いながら必死で
走り続けると、ゴール 手前1kmを切ったところで息子の背中をとらえることができ、タイミングを見計らって思いっきりスパートを
かけて抜き去りました。
ランコースの沿道で応援していた孫が「じいじ、頑張って!」と手渡してくれたタンポポの花を握りしめて走り続けてゴールしました。
今回、スプリントタイプという大変短いレースでしたが、トライアスロン復活することができたこと、息子二人でレースを楽しめたこと、
そしてなにより「待ってくれている家族応援団の力」を改めて感じて、トライアスロンは決して一人では出来ないなぁ、とつくづく
思いました。
伊勢志摩トライアスロンは今回が第一回で今後徐々にコース長、規模とも拡大していく予定だそうです。
今回運営してくださったスタッフの方々にも心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。