続きを。

【バイク】
バイクはコースの下見が出来なかったのですが、途中が周回コースとなっていたので、とりあえずは序盤にある上りと周回コースの1周目は慎重に行こうと思っていました。

高低図を見た感じだと最初にちょっとした上りがあって、そこを折り返して下ってきて周回コースへ向かい、周回コースは1箇所だけ少し登ってあとはフラットという感じだったんですが、少し予想は外れました。

序盤の上りは僕達が泊まっているサンドン地域のホテル街のメイン通りを上っていくのですが、斜度は思ったよりも緩く、だらだらとした上りが続きました。(美山から福井県境へ向かうトンネル手前のダラダラ上りに似ています)

ここは淡々と無理せずに息も上がらないペースで上り、同じ道をUターンして下ってきます。

道はそんなに悪くはないのですが、所々窪みや減速帯代わりのバンプ(大きな凸)があるのでそれなに注意して下ります。

下ってからはスイム会場の横を通り過ぎて周回コースへ向かうのですが、距離感も方向感覚もない状態なので、とりあえずコース通り進みました。

右側通行と一部街中の景色以外は、特に日本の田舎の風景と変わりなく、路面状況も可もなく不可もなくといった感じでしょうか。

周回コースに入っても、折り返す選手が居ないので最初は気付かなかったんですが、周回コース内の登り区間に入る頃にようやく折り返しの選手を見つけて周回コースに入っていることを確信しました。

周回コースの上りも大したことはないのですが、高低表よりは上りが長く感じました。恐らく距離で言うと6kmぐらいだったかな?

これまたダラダラと上って行って、折り返しの2kmぐらい手前にエイドがあって、最後の1kmぐらいが少しだけ斜度がキツくなる区間(500mぐらい)がありましたが、キツイといっても全然大したことはなく、そこそこパワーある人ならアウターでも上れそうでした。(僕はインナーでクルクル負荷掛けずに上りましたが。)

この区間以外は確かに峠とかはないのですが、道は微妙にうねっていて、小さなアップダウンを繰り返すような感じで、本当の平坦はほとんどなかったような記憶があります。

1周目の終わり(73.92km)でようやく周回コースの全体像が把握出来たんですが、1周目の後半から腰に痛みが出てきて、2周目に入る頃にはどうにも痛みが止まりません。

2周目の上りのエイドで痛みとオシッコに限界が来たのでトイレストップ。タイムロスはするけれども、少しでも腰の痛みが緩和出来ればと思ったのですが、痛みが引いたのはほんの10分ぐらいで、折り返して下り終わる頃にはまた激痛に襲われることになりました。

脚が痛いとかではないのですが、何をどうしても腰が痛くてたまらなく、ダンシングで誤魔化したりしながら脚を回して、ストレッチを入れたりしながら3周目へ。

3周目へ入る折り返しで、休暇で釜山に旅行に来ていたスタサポのI井さんが応援に駆けつけてくれていて声を掛けてもらいました。

同じ韓国内とはいえ、慣れない土地で200kmの高速バスに乗って応援に来ていただいて本当にありがたかったですし、力になりました。

これは頑張らなくてはと思いながら入った3周目ですが、やっぱり腰の痛みにやられてペースが上がらず、何だかな~のまま周回コース終了。

周回コース出口でI井さんに再開してトランジットのあるスイム会場へ向かいます。

周回コースからスイム会場までは20kmほどなんですが、このうち15kmを高速道路を1車線封鎖したコースとなっていました。

コーンを置いて仕切っているだけなので少し怖い感じはするのですが、車がほとんど通らなかったので問題はなく、腰の痛みがなければ軽快に飛ばせただろうな~と思いながら、ヒイこらペダルを回して、高速道路降りて、前半に通った道を再度通ってバイク終了。

あと、気温的にはバイクの後半でようやく上がってきたのですが、個人的にはもっと暑くなって欲しかったなというところです。

おかげで補給もほぼ手持ちで処理できて、後半で一部水掛用にボトルをもらったのと、最後のエイドで手持ちボトルを捨ててIRONMANボトルを2つもらいました。

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【T2】
自転車置いて、靴下は履いているので最短で出れるハズだったんですが、モタモタしてたのか結局5分ちょい掛かってしまいました。。

で、トランジットエリアを出るときに、郭選手の国籍と名前が呼ばれていたんですが、僕の名前呼ばれないな~と思いながらランへ。。

【ラン】
コースはスイム会場の湖(池?)を一周してからメイン会場へ向かい、メイン会場を起点にして1周12.5kmのコースを3周。

ランに入って1kmぐらい走ったところでGARMINのラップボタンを押し忘れたのに気付いて慌てて押すも、何故だかバッテリーの残量がほとんどないことに気付きました。

とりあえず、気持ちよいペースで走って、そのリズムを維持することを心がけて走りました。

周回コースに入って(5kmぐらい)、スグにGARMINが電池切れになったけど、まあどうしようもないし、感覚を信じて淡々と走ります。

ランコースもフラットと言いながら、メイン会場から最初のエイドのまでの2kmは見て分かるぐらいの下りでした。

そこから先は概ねフラットだったのですが、何の変哲もない田舎道を走るので、なかなか精神的にツラいものがありましたが、1周目はコースが分からないのでとにかく前へ進みました。

走っていると前からF原さん、そこから5分ぐらいしてからshingoさんとすれ違って、2個目のエイドに到着。

水を片手に前に進みながらコーラを一口飲んで、水を一口飲んでスポンジで頭を冷やして出発。基本的に全てのエイドでこの流れでした。

折り返し地点でバイクコースからタクシー移動してきたI井さんに声掛けていただいて、もう時間が無いのでバスで釜山に向かうとのことなのでお礼を言ってお別れ。コースも分かったので後はゴールを目指して走るのみでした。

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2周目の折り返し頃からバイクで痛かった腰がまた痛み出したのと、やや疲れが出てきたのでピッチを保つことだけを意識して走りました。

3周目手前で少し手先がピリピリして頭の芯がボンヤリしてきたので、燃料が切れ掛かっているのが分かりました。

エイドで美味しいスイカが出たので何回かかじったのですが、今回は過去最低の補給量だったのもあって足りることはなく、ポケットに入れていたジェルを摂りました。

それでもギリギリ保つかどうか不安なレベルだったのですが、ちょっと胃がもたれているのもあって、あまり補給を摂れる状態ではなかったので、エイドでコーラを少し飲んで誤魔化しました。

本当ならエイドにジェルがあったので摂れば良いのですが、頭さえしっかりしていれば残り12km程度なら今のペースは維持出来ると踏んだからです。

ただ、どうにもならなくなった時のためにジェルを1つ取ってポケットに入れておきました。

すれ違う知り合いに声を掛けたり掛けられたり、ガス欠寸前の状態をコーラで脳みそを誤魔化しながら前へ前へ。

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とてつもない疲労感に襲われつつ、生きているという実感を味わいながら、226kmのIRONMANの旅も終わりが近づいてきました。

ゴールエリアが思っていたのと違ってグルリと回されたのは予想外でしたが、前後に誰もいない状態で無事にゴール。

ようやく辿り着いたゴールに一安心しながらも、また次へのスタートである事を頭の片隅をよぎりました。

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とりあえず、レースのレポートはこれで終了。

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